台風15号による住宅被害が22日時点で、1都7県で1万3655棟に上ることが、総務省消防庁と千葉県のまとめでわかった。国の支援制度の対象とならない一部損壊が9割を占める。千葉県では、1万1773棟の住宅被害が確認された。県内には実態把握が進んでいない自治体もあり、さらに拡大するとみられる。
総務省消防庁などによると、東京や神奈川、茨城など1都7県で全壊が85棟、半壊は1088棟だったのに対し、一部損壊は1万2325棟に上った。千葉県内の被害が最も多く、全壊75棟、半壊は997棟。一部損壊は1万587棟で、1週間前の15日から約8・5倍になった。
住宅被害は県南部で激しく、館山市で全壊が46棟、半壊が555棟といずれも最多。一部損壊は鋸南町が1961棟と最多で、君津市が1160棟、富津市が1126棟などとなっている。住宅被害の件数は、罹災(りさい)証明の発行を受けて確定する。
千葉県の人的被害は、重傷が6人、軽傷が74人。経済被害は20日時点で、県は計約300億8千万円を見込んでいる。農業が約285億4千万円、林業で約6億1千万円、水産が約9億3千万円。調査は継続中で、さらに増えるとみられる。
台風15号の関東上陸から23日で2週間になるが、停電も続いている。東京電力パワーグリッドによると22日夜、千葉県内では約2300戸が停電している。南房総市約1千戸▽鋸南町約500戸▽市原市約400戸などとなっている。
一方、大型の台風17号は22…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル